「接種と検査」両方要件に 行動制限緩和で都医師会

東京都医師会の尾崎治夫会長=8月、東京都千代田区
東京都医師会の尾崎治夫会長=8月、東京都千代田区

東京都医師会の尾崎治夫会長は14日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの緊急事態宣言下でも行動制限を緩和する政府のワクチン・検査パッケージ制度について「しばらくは2回接種かつ検査(で陰性)との態勢にせざるを得ないのではないか」と述べた。3回目の接種に関しては「早めに高齢者や基礎疾患のある方に打っていただきたい」と要望した。

政府は11月、感染対策の指針「基本的対処方針」を改定。今後、宣言が発令された場合でも、ワクチン接種済証か検査の陰性証明を提示するワクチン・検査パッケージを活用することで、飲食店利用時の人数制限をなくし、イベントも定員の100%まで収容できるようにするとしている。

尾崎氏は新変異株「オミクロン株」が流行すると、2回接種後でも陽性となる「ブレークスルー感染」が急増すると予測。「3回接種にある程度のめどが付くまでは接種済みと抗原、PCR検査の双方で社会・経済活動を動かすべきではないか」と指摘した。

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