政府が新型コロナウイルスの経済対策として実施する18歳以下の子供への計10万円相当の給付をめぐり、神戸市は14日、一部を除く対象者に対し現金10万円を年内に一括して給付すると発表した。岸田文雄首相が13日の衆院予算委員会で、年内の10万円の現金一括給付も選択肢とすると表明したことを受けて決めた。市議会の議決を経て、27日に給付するとしている。
市によると、市内の給付対象は約21万5千人。うち市が口座を把握している児童手当受給者など約18万人は申請不要で27日に10万円を口座へ振り込む。それ以外は来年1月以降、申請により順次給付する。
市はすでに現金5万円分について事務費を含む123億2千万円の一般会計補正予算を組んでいるが、新たに107億5千万円の追加補正予算案を作成し、市議会に諮る。14日、取材に応じた久元喜造市長は「コロナの影響で生活が厳しい世帯が年を越すための一助になれば。スピーディーに進めたい」と述べた。