「米国産豚肉に関する住民投票の結果を、台湾と貿易をしている全ての国が見ている。私たちは必ず困難を克服し、世界とともに前進しなければならない」
12日午後、台湾南部・台南市郊外の林黙娘公園。壇上に立った蔡英文総統がこのように訴えると、会場に集まった与党・民主進歩党の支持者ら約3万人から大きな歓声が上がった。
ほぼ同じ時刻、台北市中心部の広場では、最大野党・中国国民党の朱立倫主席や同党の馬英九前総統が約6万人の群衆を前に「(成長促進剤)ラクトパミン入りの豚肉の輸入を阻止し、皆の健康を守っていく」と力強く訴えていた。