埼玉の高校でOG裁判官ら講演 「18歳裁判員」周知

埼玉県立浦和第一女子高の生徒を前に講演する卒業生の松岡藍子裁判官(右端)ら=13日午前、さいたま市浦和区(深津響撮影)
埼玉県立浦和第一女子高の生徒を前に講演する卒業生の松岡藍子裁判官(右端)ら=13日午前、さいたま市浦和区(深津響撮影)

裁判員の対象年齢が来年4月に「20歳以上」から「18歳以上」になることを見据え、さいたま地裁は13日、埼玉県立浦和第一女子高(さいたま市浦和区)の1年生約350人を対象に、裁判官による講演を行った。同高の卒業生で民事部の松岡藍子裁判官(30)ら女性2人が出向き、制度改革の目的や女性のキャリア構築について語った。

松岡裁判官は平成22年3月に同高を卒業した。裁判官を志したきっかけを「ドラマなどにあこがれて法律の世界に興味を持った」と明かした上で、「男女差を感じることなく仕事ができる。異動が多いというイメージがあると思うが、希望は考慮してもらえる」と生徒たちに語りかけた。

刑事部の十川結衣(そがわ・ゆい)裁判官(29)は、裁判員の年齢引き下げの狙いについて「若い人にしかない感覚もある。いろいろな世代の人が裁判員として意見を交わすことに意味がある」と述べた。裁判員候補者名簿に記載されてから裁判員として裁判に参加するまでの流れや、冒頭陳述、被告人質問などの手続きについても解説した。

講演を聞いた佐藤真央さん(15)は「将来の夢は全く決まっていない中で、法律に対する興味がわき、視野が広がった」と話した。(深津響)