議場での国旗・町旗掲揚 請願は不採択 長野県箕輪町

長野県箕輪町議会の議場(原田成樹撮影)
長野県箕輪町議会の議場(原田成樹撮影)

長野県箕輪町議会は13日の本会議で、町民から出された「箕輪町議会の議場に国旗及び町旗を掲揚することを求める請願」を賛成少数で不採択とした。また、議員から「議場における国旗及び町旗の掲揚に関する決議」も提出されたが、同様に否決された。

請願書では、今年、東京五輪・パラリンピックが開催されたことを引き合いに「青少年がわが国や郷土に誇りを持ち、自国の国旗はもとより他国の国旗も尊重する国際感覚を養うことは極めて重要」などとしていた。

討論では、「本来、国旗・国歌は国で決められたもので議場に国旗や町旗があることはなんら不自然なことではない。機は熟している」などという賛成意見があったものの、「日の丸を目にすることで傷つく方がいるのも事実で町民を二分するような議題をわずかな議論で採決することは控えるべき」「議会の自主権に関することであり、議員の間で結論が出ていない」など反対意見があり、採決では議長を除く14人の議員のうち賛成は4人にとどまった。

一方、議員からも同様の趣旨の議案が提出されたが、1人が賛成に加わったものの否決された。

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