自民党第2派閥の茂木派(平成研究会、53人)は13日、茂木敏充幹事長が同派会長に就任後初めての政治資金パーティーを東京都内のホテルで開いた。かつて権勢をふるった名門派閥も、小渕恵三元首相以来21年8カ月、総理・総裁の座から遠ざかっている。世代交代が進み、派のカラーが変容する中、総裁派閥への返り咲きを狙う。
茂木氏はパーティーで「大切なのは、われわれが政権を支える主要派閥の一つだという自覚を持つことだ」と強調した。岸田文雄首相も駆け付け、茂木氏の要職歴を列挙して「残されている国の重要ポストはあと1つ(首相)だが、私もまだ就任2カ月なので引き続き支えてほしい」と冗談交じりに持ち上げた。
茂木氏は11月、平成研としては21年ぶりに党の幹事長に就任した。その後、後藤田正純衆院議員ら2人が入会して第2派閥の麻生派(志公会)に並んだ。上げ潮ムードにある。