御殿場・浜松両市が連携協定 「コシヒカリ発言」逆手に

オンライン会談で浜松市の鈴木康友市長に御殿場コシヒカリを贈呈した御殿場市の勝又正美市長(右)=13日、御殿場市役所(田中万紀撮影)
オンライン会談で浜松市の鈴木康友市長に御殿場コシヒカリを贈呈した御殿場市の勝又正美市長(右)=13日、御殿場市役所(田中万紀撮影)

静岡県の御殿場市と浜松市は13日、観光や食、文化に関する交流を深める相互連携協定を締結した。10月の参院静岡選挙区補欠選挙で川勝平太知事が「御殿場にはコシヒカリしかない」と発言し非難を浴びたことを逆手に取り、この日、御殿場市は浜松市に、特産の御殿場コシヒカリを贈呈した。

川勝知事は参院補選で浜松市選出の元県議の応援演説に立った際、対抗馬の元御殿場市長を引き合いに浜松市と比較しながら「御殿場にはコシヒカリしかない」などと、御殿場市を揶揄(やゆ)するような発言をした。これが御殿場市民を傷つけ、両市の分断を引き起こしたと批判されていた。

協定締結式は、両市役所をオンラインで結んで行われた。勝又正美・御殿場市長と鈴木康友・浜松市長が同時に協定書に署名した後、互いの特産品を交換。勝又市長からは御殿場コシヒカリのトップブランド「このはなの恵み」の新米が、鈴木市長からは浜名湖産ウナギが、それぞれ贈られた。

勝又市長は「話題になった2つの自治体が力を合わせることができてありがたい」、鈴木市長も「転んでもただでは起きない。改めてお互いの連携を強化したい」と強調した。

さらに勝又市長が「食文化や教育でも交流を広げたい。ふるさと納税の返礼品として、御殿場コシヒカリと浜松ウナギのセットを作ったりできれば」と提案すれば、鈴木市長も「話題性もあるので、お互いの食材のいいところを生かしてコラボレーションしたい」と応じるなど、両市ともにわだかまりを水に流してさらなる連携に意欲的だった。

静岡県の東西に位置する両市は9年前の平成24年から観光連携協定を結んでおり、今回はこれを拡充して改めて締結した。