「プレイステーション 5」と「Xbox Series X」、発売から1年後に改めて比べて見えてきた“違い”

次世代ゲーム機として鳴り物入りで発売された「プレイステーション 5(PS5)」と「Xbox Series X」。すでに発売から約1年が経ったにもかかわらず、いまだに品薄で入手困難な状況が続いている。こうしたなかふたつのプラットフォームを改めて比べてみると、いったいどんなことが見えてくるのか。

TEXT BY JESS GREY

TRANSLATION BY NORIKO ISHIGAKI

WIRED(US)

「Xbox Series X」と「Xbox Series S」、「プレイステーション 5(PS5)」が2020年後半に発売されてから約1年が経ち、その間にはさまざまな変化があった。これらのゲーム機と共に過ごし、ゲームのラインナップが充実していく様子を見守り、それぞれのマシンがもつ次世代の実力を開発者たちが生かしていく──。そんな12カ月である。

正確には、そんな12カ月になったはずだった、と言うべきだろうか。これらのマシンの供給不足は1年が過ぎても続いており、いまも多くの人がネット上で抽選販売の列に並ばされるというおかしな状況にある。

ガジェットを比較する一般的なレビュー記事なら、Xbox Series X/SとPS5の仕様や処理能力、ゲームなどを比較して直接対決させる。今回も当然そこはカバーするが、実際に知りたいところといえば「比べてみたらどちらがいいのか」ではなく、「こんな状況で比べてみたらどちらがよかったのか」ではないだろうか。

いまも続く品薄状態

ソニーのPS5の販売台数は、2021年9月末の時点で累計1,340万台に達した。マイクロソフトは販売台数を公表していないが、市場調査会社Niko Partnersのアナリストは、Xbox Series XとSを合わせて800万台程度と推測している。

一連の供給不足を考えれば健闘している数字だが、実際にこれらのマシンを手に入れることがいまだにどれだけ難しいのかは、この数字だけ見ていても伝わってこない。丸1年が過ぎても上乗せされた額を転売屋に払ってネットオークションやAmazonで買うか、秒単位で更新される在庫情報を何度もチェックしては小売店に「おこぼれ」が出てくるまでオンラインで入荷待ちするかどちらかしかないのだ。

いずれにしても、あっという間に売り切れてがっかりする次世代ゲーマーが、世の中には溢れている。過去には任天堂の「Wii」や「Nintendo Switch」も発売当初は品薄で、次の年になっても入手しづらかった時期があった。しかし、Xboxとプレイステーションでは珍しい。

通常なら発売後これくらい経てば、需要と供給のバランスがとれてくる。地域の家電量販店に行けば普通に買え、Amazonでも通常の小売価格で手に入るはずだ。しかし、今回はそうではない。

会員限定記事会員サービス詳細