聖徳太子没後1400年 第5部⑤

もう一つの十七条憲法 世界最古の企業・金剛組に伝承

江戸時代に描かれたとみられる曲尺を持った聖徳太子像(埼玉県飯能市の円泉寺所蔵)
江戸時代に描かれたとみられる曲尺を持った聖徳太子像(埼玉県飯能市の円泉寺所蔵)

大阪府高槻市清福寺町に聖徳太子像を祭る「太子堂」がある。江戸時代の明和2(1765)年、大工集団「清福寺大工組」が建立したとの記録が残る。高槻市の有形文化財で堂々とした宝形造本瓦葺きだ。

実は太子は大工の神としても信仰されてきた。江戸時代、各地の大工組は結束の確認のため、太子像・絵画を祭る「太子講」を定期的に営んだが、堂が現存するのは珍しい。

高槻市の歴史民俗資料館の西本幸嗣館長は「清福寺は京都や西国街道の宿場町、高槻城下町に近く、52人もの大工が住んでいたとの記録があり、太子信仰に熱心な土地柄だったのかもしれません」とみる。

宮大工集団「金剛組」の祖

大工職の太子信仰の起源は敏達天皇6(578)年、百済王から「造寺工」が献上され、推古元(593)年、太子の命により百済人の「金剛」「早水」「永路」の3氏が四天王寺建立に関わったこととされる。

3氏のうち金剛重光が正宮大工としてこの地に残り、現代に至る金剛家の初代、宮大工集団「金剛組」の祖となった。

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