C大阪敗退で、大久保ラストゲーム「苦しくもあり、楽しくもあった」

前半、シュートを放つC大阪・大久保嘉人=埼玉スタジアム(撮影・蔵賢斗)
前半、シュートを放つC大阪・大久保嘉人=埼玉スタジアム(撮影・蔵賢斗)

今季限りで現役引退するJ1最多得点記録保持者、大久保にタイトルを取らせるC大阪の希望はかなわなかった。12日に埼玉スタジアムで行われた第101回天皇杯全日本選手権の準決勝。「(大久保)嘉人を無冠で終わらせるわけにはいかない」(小菊監督)を合言葉に戦ったC大阪は最後まで浦和の守りを崩せずに0-2で敗れ、4大会ぶりの決勝進出を逃した。

試合前、小菊監督は「相手のゴールを脅かすシーンをたくさんつくれるかがポイント」と話していたが、ボール保持で浦和に上回られ、攻撃の組み立てがうまくいかなかった。それでも何度かシュートに持ち込む場面もあったが、相手GKの好セーブにも阻まれて流れを引き寄せられない時間が続くと、前半29分に波状攻撃からミドルシュートを決められて失点。巻き返しを期した後半も思うようにボールをつなげず、試合終了間際に決定的な2点目を奪われた。「すべて私の力不足」と敗戦の責任を背負った指揮官は「クラブが力強く前進していけるようにしたい」と来季を見据えた。

先発出場した大久保は前半6分にミドルシュートを放つなど、果敢にゴールを狙ったが、無得点で後半途中に交代。その後はベンチで戦況を見守った。チームの敗退で、現役最後の試合となったが「悔しいが、すっきりしている。20年という長いサッカー人生だったが、苦しくもあり楽しくもあった」と振り返った。