フィギュア快進撃の10歳差ペア〝りくりゅう〟 北京五輪で「5番以内に」

NHK杯でペアの表彰式を終え、国旗を手に客席に手を振る三浦、木原組=11月13日、国立代々木第一体育館(桐原正道撮影)
NHK杯でペアの表彰式を終え、国旗を手に客席に手を振る三浦、木原組=11月13日、国立代々木第一体育館(桐原正道撮影)

フィギュアのペアで結成3季目の三浦璃来(りく)、木原龍一組(木下グループ)の成長が著しい。グランプリ(GP)シリーズで2戦連続で表彰台に立つなど勢いに乗る。2人の名前を組み合わせた愛称「りくりゅう」は国内のみならず世界にも、その名をとどろかせつつある。2カ月後の北京冬季五輪に向け、「5番以内に入りたい」と決意を語った。

今季の2人は、テーマに掲げる「過去の自分たちに勝つ」を体現している。

国際大会初優勝となった9月中旬のオータムクラシックを皮切りに、3試合連続で合計点の自己ベストを塗り替えた。GPシリーズ第1戦、スケートアメリカでは合計208・20点で2位となり、第4戦のNHK杯でも同209・42点で3位と2戦連続で表彰台に上った。GPでの表彰台は日本勢では高橋成美、マービン・トラン組以来10年ぶり。日本人同士のペアでは初めての快挙だった。

木原は、これまでの戦いぶりをこう語る。

「結成当初から、コーチたちからは、世界トップ10になれると言われていた。正直、自分たちも『はい』とは言うけれど、『本当かな?』というのはあった。GPの2試合で、世界(トップ)の人の足が見えるのは、噓じゃないかもしれないと思った」

三浦は「世界と戦える境界線は200点だと思っていた。それを今季初めに上回り、やっと世界トップの選手たちと戦えるようになったんだなと思った」としみじみと語った。

29歳の木原と、19歳の三浦は2019年夏にペアを結成した。お互いに前のパートナーとペアを解消していた時期で、三浦から木原に声をかけたという。

14年ソチ五輪、18年平昌五輪に出場した木原は、一時期は競技生活を続けるかすら迷っていた。それでも三浦から話をもらい、19年7月にトライアウトを実施した。「雷が落ちたというか、この感覚は、今までとは全く別次元だった」と木原。三浦も、「ツイスト(リフト)を投げられたときに、ツイストってこんなに滞空時間長いんだ」と当初から相性の良さを感じていた。すぐに練習拠点をカナダに移し、活動を本格化させた。