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北朝鮮がミサイル発射か 海上保安庁発表

抑止力強化へ日米連携重要 本松敬史元陸自西部方面総監に聞く

本松敬史氏(松井英幸撮影)
本松敬史氏(松井英幸撮影)

陸上自衛隊が4日から米海兵隊と行っている共同訓練「レゾリュート・ドラゴン21」で、連携強化を図る海兵隊の「遠征前方基地作戦(EABO)」について、本松敬史元陸自西部方面総監に聞いた。

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EABOは情報と機動力、火力を有する海兵隊が、一時的に小規模部隊を迅速に分散展開する構想だ。敵の砲弾が飛び交う中でもボートやヘリコプターで前進・潜入し、拠点を確保してその地に残存し、海軍主力が来援するための条件を作り出す。「スタンド・イン・フォース構想」とも呼ばれる。

各種演習を通じて開発中のドクトリン(戦闘教義)を検証し、アップデートしていくのが海兵隊流の手法だ。その1つが今回の「レゾリュート・ドラゴン」なのではないか。

陸自も南西諸島防衛を強化するため、宮古島(沖縄県)、奄美大島(鹿児島県)に警備隊を新編した。対艦、対空部隊などからなる警備隊を配備しており、石垣島(沖縄県)でも同様の部隊を置く計画を進めている。事態緊迫時には作戦・来援基盤を整え、県外から戦略展開する機動師団・旅団を待つ。ここの部分は、EABO部隊が果たす役割と類似している。

海兵隊が南西諸島事態や台湾有事も念頭に置いていることも考えられる。日米間で戦略レベルから戦術レベルまで部隊の連携を強化し、同盟の抑止力と対処力を高めることが重要となる。

自衛隊は国民の命を守るため有人島を重視し、海兵隊は無人島も含めて柔軟に展開し得る。日米双方が攻撃目標など各種情報を収集・共有し、ターゲティングしたうえで重層的火力により敵を破砕する。