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『最強脳 『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業』 脳の鍛え方伝える「バイブル」

最強脳 『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業
最強脳 『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業

『最強脳 『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業』アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳(新潮新書・990円)


コロナで外出が減ったのは子供も同じ。

「うちの子、ゲームばっかりやってて悪影響はないんだろうか」「スマホでずっとSNSをやってるけど……」

実際、北欧では近年、運動不足と睡眠時間減少、成績低下にうつの増加が問題となりました。そんな「デジタル・ネーティブ」たち、またその親や教師のために書かれたのが本書。累計60万部と「今年一番売れた本」となった『スマホ脳』の著者が、膨大な研究論文をもとに、科学的でありながら平易に「脳の鍛え方」を解説した最新作です。

集中力、記憶力、発想力はどうやったら上がるのか、自分を好きになる方法や気分を上向きにする方法とはどんなものか……。実は極めてシンプルに、運動することで解決できると著者は言います。

意外な気もしますが、実はそれぞれ明確な裏づけがあること。その点をやさしく解説した本書は、著者の母国スウェーデンで10万人以上の生徒たちに読まれました。

教育大国として知られる同国の学校現場では、著者のメソッドは「常識」レベルにまで浸透、教育方針に取り入れた学校も多いのだそうです。

キーワードは「ドーパミン」。脳の「ごほうび」として機能するこの脳内物質を上手に操れば、デジタル世界にとらわれず、成績は上昇、自己肯定感も高くなる――というのですから、こんなにうまい話はありません。デジタル・ネーティブの子供たちにはもちろん、親や教師にも「バイブル」となる一冊です。

(新潮社新潮新書編集部 北本壮)