<独自>硫酸事件 男起訴へ 「責任能力あり」判断か

那覇から羽田空港に移送された花森弘卓容疑者(中央)=8月28日午後、羽田空港(宮崎瑞穂撮影)
那覇から羽田空港に移送された花森弘卓容疑者(中央)=8月28日午後、羽田空港(宮崎瑞穂撮影)

東京メトロ南北線白金高輪駅(東京都港区)で今年8月、男性会社員らが硫酸をかけられるなどして負傷した事件で、傷害容疑で逮捕された静岡市葵区、大学生、花森弘卓容疑者(25)を東京地検が傷害罪で起訴する方針であることが10日、関係者への取材で分かった。精神状態などを調べる鑑定留置の結果、地検が「刑事責任能力はある」と判断したとみられる。

地検は、花森容疑者の鑑定留置を9月から3カ月間にわたって実施。関係者によると、専門医らが医療施設などで犯行時の精神状態などを詳しく調べた結果を踏まえ、地検は刑事責任を問うことに問題はないとの判断に至ったとみられる。このため、花森容疑者は勾留期限の17日にも起訴される見通し。

事件は8月24日午後9時過ぎに発生。白金高輪駅のエスカレーターで、知人男性に至近距離から硫酸をかけて顔などにやけどをさせ、両目の角膜を損傷するけがを負わせた。男性の後ろにいた女性会社員も液体に触れて足に軽いやけどを負った。

花森容疑者は犯行後、沖縄県に逃走。宜野湾市内の友人宅に潜伏していたが、8月28日に確保、逮捕された。

花森容疑者は琉球大農学部で、学年が1つ下の被害男性と映画関連のサークルで一緒だった。その後、花森容疑者は中退し、静岡大農学部に編入していた。動機について「(被害男性が)生意気で態度が悪かった」などと話している。