中米ホンジュラスで来年1月に発足するカストロ次期政権の移行チーム幹部は10日、同国は台湾との外交関係を維持すると述べた。
ロイター通信が報じた。隣国ニカラグアのオルテガ政権は9日、台湾と断交し中国と国交を樹立、ホンジュラスもそれに続く可能性が指摘されていた。
11月の大統領選で当選したカストロ氏は、選挙戦の過程で台湾と断交し中国と国交を樹立すると一時言及していた。移行チームの幹部は「台湾との関係を維持する」と明言。カストロ氏の政党内で「(台湾を重視する)米国と距離を置くよう望んでいる人はいない」と話した。
別の幹部は、カストロ氏は米国と協力して汚職問題に取り組む意向だと指摘、台湾との外交関係に「早急な変化」はないと述べた。将来的な中国との国交樹立の可能性は排除しなかった。(共同)