中国国内のモンゴル族弾圧「厳しい状況」19日に大阪で証言者集会

中国共産党の軍服を着て敬礼のポーズを取るモンゴル族の子供たち(南モンゴルクリルタイ提供)
中国共産党の軍服を着て敬礼のポーズを取るモンゴル族の子供たち(南モンゴルクリルタイ提供)

人権問題などを理由に来年2~3月の北京冬季五輪・パラリンピックに首脳や政府使節団が出席しない「外交的ボイコット」が各国で相次ぐ中、中国国内で漢民族への同化政策を強いられているモンゴル族の証言者集会が19日、大阪府枚方市の市民会館で開催される。地元議員らでつくる実行委員会は「人権弾圧のない世界の実現に向け、現状を知ってもらいたい」と広く参加を呼びかけている。

証言者集会は、「南モンゴルクリルタイ(世界南モンゴル会議)」の関係者を招き開催。同会議は11月25日に国会内でも会合を開き、自民党の「南モンゴルを支援する議員連盟」の高市早苗会長が「政府・与党は中国政府に対し、主張すべきは主張し、具体的な行動を強く求めていく」とのメッセージを寄せた。

同会議副会長で、19日に証言予定のオルホノド・ダイチンさん(55)は、内モンゴル自治区の赤峰市出身。21年前、留学のため来日したという。

モンゴル族が通う学校に、中華民族の団結を訴える中国語のメッセージが取り付けられている(南モンゴルクリルタイ提供)
モンゴル族が通う学校に、中華民族の団結を訴える中国語のメッセージが取り付けられている(南モンゴルクリルタイ提供)

ダイチンさんによると、同化政策が強まったのは昨年から。モンゴル族が多く住む地域の学校では、モンゴル語から中国語での教育に順次変更されたという。「民族の文化が奪われる」と、隣国のモンゴル国でも怒りの声が上がるが、ダイチンさんは「経済は中国に依存している。民間はともかく、モンゴル国政府は中国に強く物を言うことができない」と話す。

当局は国内での抗議活動には強硬姿勢で臨んでいるといい、ダイチンさんは「1万人から1万5千人が施設に拘束され、威嚇や洗脳教育を受けた。非常に厳しい状況だ」と危機感を強めている。

証言者集会は19日午後1時半開始。入場無料。問い合わせは実行委(072・846・5577)。


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