社会課題解決に専門チーム 関西みらいFG・菅社長

関西みらいFGの菅哲哉社長=大阪市中央区
関西みらいFGの菅哲哉社長=大阪市中央区

地方銀行2行を傘下に持つ関西みらいフィナンシャルグループの菅(かん)哲哉社長は産経新聞のインタビューに応じ、中小企業の脱炭素や社会課題解決を支援する専門チームを立ち上げたことを明らかにした。また、ESG(環境・社会・企業統治)目標を設定し、達成できれば金利を優遇する融資も新たに始めた。

大企業に比べて中小企業は環境問題への取り組みが遅れており、菅氏は「(政府による脱炭素目標など)大きな波が来ているが、『まだまだ関係ない』と考える企業もある。意識喚起するのは金融機関の責任、役割だ」と話した。

10月に発足した専門チーム「みらいSXグループ」は、温室効果ガスの排出量削減といった脱炭素をはじめ、女性活躍、地域貢献など社会課題に関する相談に対応。りそなホールディングス傘下のネットワークを活用し、取引先をつなぐビジネスマッチングや資金調達などで課題解決を支援する。

ESGの目標達成により0・1%の金利を優遇する融資商品は、11月の開始から1年間で500億円の実行を目指す。菅氏は「金利メリットを動機付けにして、まずは一歩踏み出してもらいたい」と意義を説明。中小企業にも取り組みやすい省エネ、女性役員比率の向上などで目標設定し、大手企業向けのような第三者機関の認証は必要としないのが特徴だ。

一方、課題である店舗数や業務量の見直しなどコスト削減は当初想定より早く効果が出ているとし、「関西一円で多くの顧客がいる広域地銀グループとして法人、個人どちらにも強みを出したい」と述べた。(岡本祐大)