正論

先手打ち成長と分配の好循環を 双日総合研究所チーフエコノミスト・吉崎達彦

新しい資本主義実行本部で本部長として発言する岸田文雄首相=11月25日、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)
新しい資本主義実行本部で本部長として発言する岸田文雄首相=11月25日、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

成長できず分配してしまった

岸田内閣の経済政策はいかにあるべきだろうか。

双日総合研究所チーフエコノミスト、吉崎達彦氏
双日総合研究所チーフエコノミスト、吉崎達彦氏

世間的には、「成長から分配へ」ということになっている。アベノミクスは成長重視の政策であり、結果として分配が手薄になった。だから皆の賃金が上がらなかった。これを何とかしなければならない、という。本当だろうか。

GDP(国内総生産)とは1年間に生み出される付加価値の総量を指す。国内で生まれる財やサービスは、誰かがそれを買うことで値付けがされる。そこで生じる利益は、最終的に誰かの懐に入る。つまり供給(国内総生産)と需要(国内総支出)と分配(国内総所得)は常にイコールとなる。「三面等価の原則」と呼んでいる。

ランキング

  1. 【風を読む】廃校を狙う中国エリート校 論説副委員長・佐々木類

  2. 【一筆多論】認知症薬、期待と現実と 佐藤好美

  3. 【正論】「偽情報」拡散も安全保障の脅威 日本大学教授・松本佐保

  4. 【産経抄】1月18日

  5. 【主張】施政方針演説 安保の説明に熱量足りぬ

  6. 【正論】文政権の失敗から学ぶべき教訓 龍谷大学教授・李相哲

  7. 【ポトマック通信】米国にリーダーはいない

  8. 【主張】企業のコロナ対策 社会活動の継続に全力を

  9. 【浪速風】備えの第一は知識と知恵

  10. 【多面鏡】止まらぬ無差別殺傷 「無敵の人」を生んだのは誰か 東京社会部長・酒井孝太郎