中国、「正しい重要な決断」と称賛 ニカラグアの台湾断交

中国の王毅国務委員兼外相=北京(共同)
中国の王毅国務委員兼外相=北京(共同)

【北京=三塚聖平】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は10日、中国を訪れているニカラグア政府代表団とオンライン形式で会談した。ニカラグアが台湾と断交し、中国と国交を回復させたことについて「大多数の国と同様に歴史の正しい側に立つ、重要な決断を行った」と称賛した。

中国外務省によると、王氏は両国の国交回復が「記録的なスピードで実現した」と強調。香港メディアは、ニカラグアのオルテガ政権と米政府の関係悪化を受け、中国との国交回復の動きが進んだと指摘する。

中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は10日の記者会見で、国交回復にあたり中国がニカラグア側へ経済的な援助を提示したかについて問われ「政治決断であり、いかなる経済的な前提条件もない」と否定。国交回復後に新型コロナウイルス対策や、実務協力などを進める方針も示している。

中国メディアによると、中国で対台湾政策を主管する中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光(ば・ぎょうこう)報道官は10日、「『台湾独立』は袋小路だと、歴史と現実が再び明らかにした」と強調。その上で「祖国の完全な統一と、中華民族の偉大な復興という歴史の大勢は、いかなる勢力も妨げられない」と主張した。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は10日、米国がオルテガ政権への制裁を強めたことで「米国との関係が急速、激烈に悪化し、それがニカラグアが外交方針を変更する直接的な刺激要素となった」という中国の識者の見方を伝えた。