自民党と連立政権を組む公明党が、政策面でいらだちを募らせる場面が目立っている。18歳以下への10万円相当の給付や、防衛力強化の焦点となっている敵基地攻撃能力の保有などで、ずれが相次いで表面化しているためで、しこりが残れば、来年夏の参院選に向けた協力にも影を落としかねない。
「公明党は岸田文雄政権をしっかりと支えつつ、新型コロナウイルス禍の克服に向け全力で取り組んでいく」
公明の山口那津男代表は10日の参院本会議で行った代表質問をこう結んだ。ただ、公明にとっては不本意な動きが最近、政権から相次いでいる。