腰の手術後に女性死亡、遺族の敗訴確定

最高裁判所=東京都千代田区
最高裁判所=東京都千代田区

平成25年に栃木県佐野市の佐野厚生総合病院で手術を受けた後に死亡した女性=当時(60)=の遺族が医師の過失を主張して病院側に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は遺族の上告を退ける決定をした。8日付。約4800万円の賠償を命じた1審判決を取り消し、遺族の逆転敗訴とした2審東京高裁判決が確定した。

判決によると、女性は25年10月29日に腰の手術を受けた後、頭痛や吐き気を訴えた。医師は鎮痛剤を投与し血液検査や頭部のコンピューター断層撮影(CT)をしたが、入院中に容体が急変。11月15日に死亡した。

1審宇都宮地裁は昨年4月、女性は血管内に血栓が多発する「播種性血管内凝固症候群(DIC)」を発症し、頭蓋内出血が起きて死亡したと認定。一方、高裁は症状や血液検査の結果などから「女性がDICを発症し、死因となったとは認められない」と判断し、医師の責任を否定した。