産経抄

12月9日

明治の文学者、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は水泳が得意だった。晩年には夏になると家族を連れて、静岡県の漁師町、焼津を訪れていた。

▼「たった一そうの船を…動かすため、何百人もの人が―男も、女も、妙に物悲しい歌に合わせて、いっしょに引っぱっているのが見られる」。「焼津にて」という随筆で、村中総出でカツオ漁船を海に送り出す様子をつづっている。その後焼津市となってからも、市を挙げてカツオ産業を盛り上げてきた。

▼現在でも冷凍カツオの水揚げでは日本一を誇る。その焼津がシンボルであるカツオをめぐるスキャンダルで大揺れである。焼津漁業協同組合の職員や水産加工会社の元幹部ら7人が、大量のカツオを盗んだとして今年10月に逮捕された。それが騒動の始まりだった。

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