砲弾の場外落下は火薬量に誤り 陸自が調査、12人処分

謝罪する陸自中部方面総監部の幹部ら=9日午後、滋賀県の高島市役所
謝罪する陸自中部方面総監部の幹部ら=9日午後、滋賀県の高島市役所

滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で6月、訓練で発射した迫撃砲弾が場外に落下した問題で、陸自は9日、火薬の量を誤ったまま発射した隊員による人為的ミスだったとの調査結果を発表した。あわせて、訓練していた高知県の第50普通科連隊の計12人を停職などの処分にした。県や地元の高島市にも同日、陸自中部方面隊の幹部が出向いて調査結果を伝え、知事や市長らに改めて謝罪した。

陸自によると、場外落下は6月23日午前10時40分ごろに発生。訓練では射撃前に砲弾を飛ばす火薬量を適切に調整、確認することになっていたが、調整前と後の弾薬を同じ場所に置いたため取り違いが発生。その後も火薬量を確認しなかった結果、約6キロ先の山間部まで飛んだ。計画から遅れが生じたため射撃を急いだことも一因として挙げた。

陸自は再発防止策として、飛距離と方向を一定にとどめるため、全国の部隊に迫撃砲の砲身部の上下、左右の角度を制限する安全ストッパーを導入する。同演習場での訓練では、砲弾の火薬量を事前に減らし、最大約4キロしか飛ばない状態で搬入することで、場外へ飛ばないようにすると決めた。

高島市の福井正明市長は「平成27年以降、こうした事故が4件連続している。緊張感の欠如と言わざるを得ない」と指摘。三日月大造知事は「再発防止策を徹底してほしい」と述べた。