製薬会社や医療機器メーカーに便宜を図った見返りに計400万円を提供させたなどとして、第三者供賄罪などに問われている三重大病院臨床麻酔部元教授、亀井政孝被告(55)側が保釈を請求し、認められていたことが9日、津地裁への取材で分かった。保釈保証金は起訴された3件で計500万円。
津地裁によると、うち1件は11月17日付、2件は同25日付で保釈を認める決定が出た。
起訴状によると、亀井被告は平成30年3月、小野薬品工業(大阪)が製造・販売する「オノアクト」を多数発注する見返りに、三重大の口座に現金200万円を振り込ませたとしている。また令和元年8月、日本光電工業(東京)に製品納入で便宜を図った見返りに、自身が代表を務める団体の口座に200万円を入金させたとされる。