WHO事務局長「デルタ株より症状軽い可能性」

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長(ロイター=共同)

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に関する初期調査で、感染歴がある人の再感染リスクは高いものの、オミクロン株に感染した人の症状はデルタ株より軽い可能性が示されていると述べた。

テドロス氏は同日の記者会見で、オミクロン株の感染を最初にWHOに報告した南アフリカでの症例などを調査した結果、再感染リスクは高まっていることを示唆するデータが見つかったと指摘。その一方、「オミクロン株が引き起こす症状はデルタ株よりも軽いことを示すある程度の証拠もある」と明らかにした。

ただ、テドロス氏は「結論を出すにはさらなるデータが必要」とし、「油断すれば人命を危険にさらす」とも強調した。各国にオミクロン株の検査や遺伝子解析といった監視態勢を強化するよう訴えている。

オミクロン株の感染は57カ国で報告されており、「今後もその数は増え続けることが予想される」とテドロス氏は分析。世界的な感染拡大や変異の多さといった特徴から、オミクロン株は「パンデミック(世界的大流行)の行方を大きく左右する可能性がある」としている。

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