出自に関する差別的投稿、ジャーナリストが提訴

フォトジャーナリストの安田菜津紀さん(高橋天地撮影)
フォトジャーナリストの安田菜津紀さん(高橋天地撮影)

インターネット上で出自に対する差別的な投稿をされたとして、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん(34)が8日、投稿した西日本在住の男女2人を相手取り、それぞれ195万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

訴状などによると、安田さんは昨年12月、ツイッターに「もうひとつの『遺書』、外国人登録原票」とのタイトルで、父親が在日朝鮮人だったことに触れた記事を投稿。これに対し「密入国では?犯罪ですよね?逃げずに返信しなさい」「お前の父親が出自を隠した理由は推測できるわ」などと、差別的な投稿をされた。

安田さん側は発信者情報開示の手続きを取って2人を特定した。提訴後、東京都内で記者会見した安田さんは「記事は在日朝鮮人の歴史や構造的差別に向き合うもの。差別の言葉を『仕方ない』と終わらせてはいけない」と強調。「(提訴が)次世代が言葉の暴力に脅かされないようにする一助になればいい」と話した。