EU 新型コロナワクチン規制を年末に解除

アストラゼネカ製ワクチン(ロイター)
アストラゼネカ製ワクチン(ロイター)

【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は今月末、新型コロナウイルスワクチンの輸出規制を解除する。欧州委員会が、7日までに発表した。来年1月以降、日本などEU域外への輸出に義務付けられた認可申請は不要となる。

欧州委によると、来年1月からはワクチン輸出状況を把握する監視制度を設け、緊急時に措置がとれるようにする。規制は今年1月、EUでワクチン供給が逼迫(ひっぱく)し、域外への流出を食い止めるために発動された。EU内での供給態勢が整い、解除に踏み切った。

欧州委によると、輸出規制を受け、11月末までにEU内では3200件以上の認可申請があった。今年3月、イタリアで英製薬大手アストラゼネカのオーストラリア向けワクチンの出荷が差し止められた1件を除き、すべて輸出は許可された。

EUから今年、域外に輸出されたワクチンは、10億回分以上。日本は最大の輸出先で、約2億7100万回分にのぼる。EUの規制は、製薬会社がワクチンを域外輸出する場合、出荷元の国に届け出を義務付ける内容。

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