潜航艇訓練地に新たな碑 愛媛「捕虜第1号」知って

故酒巻和男さんを知ってほしいと新設された史跡碑の除幕式=8日午後、愛媛県伊方町
故酒巻和男さんを知ってほしいと新設された史跡碑の除幕式=8日午後、愛媛県伊方町

真珠湾攻撃に加わった旧日本軍の特殊潜航艇の極秘訓練地だった愛媛県伊方町の三机湾近くに新たな史跡碑が建立され8日、除幕式が開かれた。潜航艇搭乗員10人の中で唯一生き残り、太平洋戦争の日本人捕虜1号となった旧海軍少尉、故酒巻和男さんの足跡を知ってほしいと、出身地の徳島県の有志らが企画した。

故酒巻和男さんを知ってほしいと新設された史跡碑の前で話す長男潔さん=8日午後、愛媛県伊方町
故酒巻和男さんを知ってほしいと新設された史跡碑の前で話す長男潔さん=8日午後、愛媛県伊方町

戦死した搭乗員9人は戦意高揚のため「九軍神」とたたえられたが、軍は捕虜になった酒巻さんの存在を隠した。新たな碑は湾を一望する公園にある9人の慰霊碑の横に建立。酒巻さんを含む10人の集合写真を焼き付けた陶板をはめ込んだ。

酒巻さんの長男の潔さん(72)=愛知県豊田市=は「父は戦死した9人を胸に抱いて生きた。(攻撃から)80年の時を経て再会でき、喜んでいるだろう」と話した。

故酒巻和男さんを知ってほしいと新設された史跡碑=8日午後、愛媛県伊方町
故酒巻和男さんを知ってほしいと新設された史跡碑=8日午後、愛媛県伊方町

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