ツキノワグマ猟、19年ぶり解禁

京都府は今年度の狩猟期間(11月15日~来年2月15日)中、ツキノワグマの狩猟を19年ぶりに解禁した。ツキノワグマの頭数が増えているためという。

府が平成14年度に行った調査では推定生息数が200~500頭となり、絶滅の恐れがある野生生物の保護を目的とした府のレッドデータブックで「絶滅寸前種」に指定。14年度から狩猟を禁止した。

その後、生息数は年々回復し、令和2年度の推定は1640頭に増えた。今年度の目撃情報は800件を超えており、レッドデータブックを改定したレッドノートで「要注目種」に指定を変更し、狩猟を認めることにした。

今年度の捕獲数については国のガイドラインに基づき、丹後地方148頭、丹波地方78頭を上限としている。府農村振興課は「生息数や出没状況を見ながら適正に管理したい」としている。

会員限定記事会員サービス詳細