靴脱ぐ文化、BCG接種…諸説あった「ファクターX」

「ファクターX」の一部が見えてきた新型コロナウイルス(米国立アレルギー感染症研究所提供)
「ファクターX」の一部が見えてきた新型コロナウイルス(米国立アレルギー感染症研究所提供)

なぜ日本での新型コロナウイルスの重症者や死者数が欧米よりも少なかったのか。カギを握る「ファクターX」について理化学研究所は8日、日本人に多い特定の免疫タイプの影響を挙げた。

ファクターXとは、英語の「FACTOR(要因)」と未知を表す「X」を組み合わせた言葉。2012年にノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大の山中伸弥(やまなか・しんや)教授が名付けた。

日本ではロックダウン(都市封鎖)などの厳しい対策を取らずとも、欧米と比べ深刻な被害を回避できた経緯がある。謎の要因だったファクターXが解明できれば今後のコロナ対策に生かせるとして、活発な議論が続いていた。

これまでも諸説があった。家の中で靴を脱ぐ文化や生活習慣の違い▽遺伝や免疫学的要因▽結核予防のBCG接種の高さ▽マスクの普及や肥満の少なさ―など幅広い事象が候補に挙げられていたが、確証はなかった。(花輪理徳)

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