「恐竜を襲っていたかも」ワニ祖先の新種化石と判明

ワニの祖先とされる「ゴニオフォリス類」の新種と判明した「アンフィコティルス・マイルシ」の化石(群馬県立自然史博物館提供)
ワニの祖先とされる「ゴニオフォリス類」の新種と判明した「アンフィコティルス・マイルシ」の化石(群馬県立自然史博物館提供)

福島県立博物館(会津若松市)などの研究チームは、恐竜が繁栄していた約1億5500万年前(ジュラ紀後期)の地層から発掘された全長約3メートルの化石が、ワニの祖先とされる「ゴニオフォリス類」の新種だったと、8日公開の英科学誌で発表した。

新種は現在のワニと同様、喉をふさいで水の誤飲を防ぐ舌を持っていたことも判明。陸に暮らしていたワニの祖先が水中生活に適応していった起源に迫る研究成果という。

化石は1993年、米ワイオミング州で全身そろって発見され、群馬県立自然史博物館(富岡市)が保管していた。新種と判明したため、発見者にちなみ「アンフィコティルス・マイルシ」と命名された。

発掘現場近くでは恐竜の化石も見つかっており、福島県立博物館の吉田純輝学芸員は「水辺に進出したワニの祖先が、恐竜を襲っていたかもしれない」と話した。

化石は8日以降、群馬県立自然史博物館や福島県立博物館で順次展示する予定。