公選法違反容疑で逮捕の千葉・多古町長を略式起訴 10日に会見へ

所一重多古町長=10月31日、千葉県銚子市(長橋和之撮影)
所一重多古町長=10月31日、千葉県銚子市(長橋和之撮影)

10月31日投開票の衆院選で町職員に特定候補への投票を呼び掛けたとして、千葉県多古町の所一重町長(56)が逮捕された公職選挙法違反事件で、千葉区検は8日、同法違反(公務員の地位利用など)罪で所町長を略式起訴したと発表した。千葉簡裁は同日、罰金30万円の略式命令を出した。所町長は即日納付しており、刑が確定すれば公選法や地方自治法の規定により失職、町長選が行われる見通し。また、所町長は10日に会見を開く予定という。

起訴状などによると、先の衆院選の投開票日だった10月31日、町長としての立場を利用し、自宅で町幹部職員のLINE(ライン)グループにメッセージを投稿。千葉10区で出馬した林幹雄氏(自民党)の名前を挙げて、町職員18人に投票を呼び掛けたとしている。

所町長は、町内に林氏との二連ポスターを掲示するなど、林氏を支援しており、同日深夜、林氏が当選確実となった際には、銚子市内の林氏の選挙事務所で「万が一のことがあったら私どうしようかと思って眠れませんでした。本当に皆さんのおかげであります」と挨拶していた。

略式起訴を受け、町長の職務代理者である平野欽作副町長らが8日夕に町役場で会見を開き、所町長が10日に記者会見する予定を明らかにした。事件について説明するとみられる。

平野副町長は、「町民並びに関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことを改めておわび申し上げます」と陳謝。「引き続き皆さまの信頼回復に全力で取り組んでいく」と述べた。

所町長とのやり取りについて平野副町長は、「私の方からはしていないし、向こうからもない。今後の状況も分からない」と説明。所町長の進退に関する連絡は「ございません」と話し、「10日の記者会見で直接話されると思う」と述べた。