マツダは7日までに運転手の姿勢やまぶたの開閉で体調不良や居眠りに気付き、自動で路肩などに停車して事故を防ぐ安全運転機能を報道陣に公開した。来年発売する新型のスポーツタイプ多目的車(SUV)から順次搭載する。
車両には、前方の車内灯の横に機能を作動させるスイッチがあり走行中に押すと、警告音とともに「ドライバーの異常のため、安全な所まで自動で走行し停車します」との音声が車内に流れる。運転手が突然意識を失う状況でも、同乗者がパニックに陥らないように説明し「安心できるようにした」(担当者)という。
車両は運転手がハンドルを握らなくても赤信号で停止したり、路上駐車のトラックを避けたりして路肩に避難する。スイッチを押せない場合でも、複数のカメラで運転手の視線や周囲の状況を認識し、高精度地図の情報を使って走行を制御する。