美村里江のミゴコロ

それぞれの〝寒所〟

今年はラニーニャ現象の影響で、寒い冬になるという話だ。来年1月と2月に仕事で移動が多いと分かっているので、心配である。

ただ、あくまで「関東圏の」というゆるい前提だが、私は寒いのが好きだ。特に頭部が冷たいのは大歓迎で、耳当てや毛糸の帽子を装着しようものなら、冬でも顔が熱くなってしまう。特に耳から熱を発散しているらしく、季節を問わず常に出していたい部分だ。

逆に、夫は「耳が一番寒い」という。若い頃に空手をやっていたので筋肉量はあり、冷え性ではない。しかし、冷たい風の日など顔が真っ青になってしまい、耳当てをすると途端に顔色が戻る。なので、わが家の車には秋から常に夫用の耳当てを用意してある。

また、現場マネジャーは「鼻が一番寒い」らしい。コロナ禍でマスクをしてみて、寒いときには暖かく快適だと分かったそうだ。日常的に鼻炎気味でもあるらしく、もしかすると血流が良くないせいかなと話していた。

そう考えると、寒がる場所は人それぞれ、さまざまである。手先足先は女性に多いようだが、首も多い。手袋やマフラー、足用カイロなど、専用の防寒具があるところは一般的といえるかもしれない。そういう意味では、耳当てがあるのだから夫の寒がり耳も一般的。

ちなみに、私の寒い場所ナンバーワンは「二の腕」。寒いジェスチャーのときに手で覆う場所だから、特に変わっていないと思う。ただ困ったことに、専用の防寒具がないのだ。

寒い中、薄着の撮影もあるので役者は自分の〝寒所〟をよく知っている。太い血管の通る場所、内ももや脇の下、脊髄沿いなど、カイロの貼り方をいろいろと工夫する。

私の場合は、服に影響が出なければ二の腕に貼っていた。肩や腰は、動きに沿った形をした専用カイロもあるのだが、二の腕用はないので普通のカイロを曲げて貼る。しかし、よく動く場所なので、うまく貼らないと気になるし、剥がれやすい。毎年どうにかならんかと思っていた。

ところが昨年、突如解決した。数年通い続けているピラティスで、常態化していねじれを地道に直したところ、血が巡って冷えない二の腕になったのだ。体ってすごいなと感激した。

そんな進化も今年の冬の前にはどうなるか…。寒さとともに、自分の体も観測したいと思う。