【ロンドン=板東和正】ジョンソン英首相は8日、下院議会で、来年2月の北京冬季五輪・パラリンピックに「閣僚を出席させる計画はない」と述べた。米国やオーストラリアに続き、外交的ボイコットを表明した形だ。
ジョンソン氏は議会で、中国の人権問題を理由に外交的ボイコットをするのかとの質疑に「スポーツのボイコットは支持しないが、確かに閣僚が出席する予定はない」と答えた。
英国では中国の人権侵害を監視する国際議員連盟設立を主導した保守党のダンカンスミス元党首が「政府も外交的ボイコットを発表する必要がある」とツイッターで訴えるなど米国への同調を求める声が出ていた。また、新疆ウイグル自治区での人権侵害などを問題視するトラス外相が外交的ボイコットに賛成していると伝えられていた。