「たま電車ミュージアム号」出発進行! 和歌山電鉄

運行を始めた和歌山電鉄の新車両「たま電車ミュージアム号」=和歌山市
運行を始めた和歌山電鉄の新車両「たま電車ミュージアム号」=和歌山市

ネコの駅長で有名な和歌山電鉄(和歌山市)で、名誉永久駅長「たま」をモチーフにした新車両「たま電車ミュージアム号」が運行を始めた。約5年半ぶりに従来車両を全面改装。車両にたまの写真やイラストなどをちりばめ、かわいいネコの鳴き声が聞こえる木製のからくりなどもあり、利用を呼びかけている。

 名誉永久駅長「たま」の写真などで装飾された車内
名誉永久駅長「たま」の写真などで装飾された車内

コロナ禍などで厳しい経営環境に立たされる中、沿線利用者や観光客の増加を目指す戦略「キシカイセイプロジェクト」の一環として実施。2日に新車両を公開し、4日から運行を始めた。

 車内には子供が遊べるスペースやゆりかごも
車内には子供が遊べるスペースやゆりかごも

車体や車内には、「たま」をはじめとする愛らしいネコ駅長らの写真やイラストを777枚ちりばめた。

「ニャー」とネコの鳴き声が聞こえる木製のからくりや、子供が安全に遊べる柵で囲まれたスペース、ブランコに似たゆりかごなどを設置するなど、楽しい仕掛けを満載した新車両に仕上げた。

デザインを担当した水戸岡鋭治さん(右)
デザインを担当した水戸岡鋭治さん(右)

当初の計画では車体は濃い茶色としていたが、漆黒に変更した。その理由について、小嶋光信社長は「経営を黒字にしたいので」と説明した。

デザインは、電鉄を運営する両備グループのデザイン顧問で、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」も手掛けた水戸岡鋭治さんが担当。新車両公開の際に訪れ、新車両について「まずは来てみて、乗っていただきたい。(造る上で)『たまが居心地のいい空間は何か』を考えた。二度と造れない、オンリーワンのネコの電車ミュージアムを楽しんでほしい」とアピールした。

新車両をみた市内の主婦、山畑捺未(なつみ)さん(25)は「豪華で遊び心も詰まっていて、(電鉄の水戸岡さんデザインの電車で)今までの集大成だと思う」と感動していた。(藤崎真生)