スーチー氏を禁錮2年に減刑 ミャンマー総司令官

タイで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席したアウンサンスーチー氏=2019年11月(AP)
タイで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席したアウンサンスーチー氏=2019年11月(AP)

【シンガポール=森浩】ミャンマーの特別裁判所は6日、社会不安をあおった罪などで、軟禁中のアウンサンスーチー氏に禁錮4年の判決を言い渡した。ミンアウンフライン国軍総司令官は同日夜、判決を禁錮2年に減刑するよう指示し、軟禁先で刑に服すことを認める方針も表明した。

スーチー氏は10件以上の罪で訴追されており、判決が出たのは初めて。有罪となったことで民主派が反発を強めるのは必至だ。総司令官は減刑で一定の温情を示し、国内外の批判を抑える狙いとみられる。

特別裁判所はこの日、国軍による政権を承認しないよう呼び掛ける声明を出して社会不安をあおったとする罪と、新型コロナウイルス対策を怠ったとする罪に対して判決を出した。判決に対して上訴が可能だが、上級審が判断を変更する可能性は低いとされる。

クーデター前まで大統領を務めたウィンミン氏も同じ2つの罪で禁錮4年が言い渡されたが、総司令官は同氏の減刑も指示した。

スーチー氏は、汚職防止法違反罪などでも訴追されており、すべての罪で有罪になると禁錮100年を超えるとみられている。審理は非公開で法廷でのやりとりは明らかになっていない。スーチー氏はすべての罪を否認している。

国内では国軍による民主派への弾圧が続き、市民の死者は1300人を超えた。最大都市ヤンゴンでは今月5日、デモ隊に国軍の車両が突っ込むなどして5人が死亡した。