スーチー氏に初判決、禁錮4年 ミャンマー裁判所

アウン・サン・スー・チー氏=ヤンゴン(共同)
アウン・サン・スー・チー氏=ヤンゴン(共同)

【シンガポール=森浩】ミャンマーの特別裁判所は6日、社会不安をあおった罪などで、軟禁中のアウンサンスーチー氏に禁錮4年の判決を言い渡した。スーチー氏は10件以上の罪で訴追されているが、判決が出たのは初めて。2月のクーデターで実権を握った国軍は刑事訴追を通じてスーチー氏の政治生命を絶つ狙いがある。有罪判決が出たことで民主派の反発が強まりそうだ。

地元メディアによると、国軍による政権を承認しないよう呼び掛ける声明を出して社会不安をあおったとする罪と、新型コロナウイルス対策を怠ったとする罪に対して判決が出された。上訴は可能だが、上級審が判断を変更する可能性は低いとみられている。

クーデター前まで大統領を務めたウィンミン氏も同じ2つの罪で禁錮4年が言い渡された。

クーデター以降、軟禁下に置かれているスーチー氏は、汚職防止法違反罪などでも訴追されており、すべての罪で有罪となると禁錮100年を超えるとみられている。審理は非公開で弁護士にも箝口(かんこう)令が敷かれているため、法廷での詳細なやりとりは明らかになっていない。スーチー氏はすべての罪を否認している。

国内ではスーチー氏を支持する民主派の弾圧が続いており、市民の死者は1300人を超えた。最大都市ヤンゴンでは今月5日、デモ隊に国軍の車両が突っ込むなどして5人が死亡した。