書評

『世界のアーティスト250人の部屋』サム・ルーベル著、ヤナガワ智予訳

「人は建物を形作る。すると今度は建物が人を形作る」と語ったのは英国の名宰相チャーチルだが、家がクリエーターを育むのは確かだろう。本書は画家、建築家、デザイナー、作家、音楽家など世界の著名人250人の自邸を美しい写真とともに紹介している。

ルネサンスの巨匠ラファエロの生家から、デザイナーのイヴ・サンローランが愛したモロッコの邸宅まで。記念館や美術館として公開されている家もあれば、非公開のプライベート空間も。英国のロックスター、ジミー・ペイジが所有する19世紀の館「ザ・タワーハウス」は、創造力を大いに刺激してくれそうだ。(青幻舎・4950円)

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