主張

愛子さまご成年 祝福と皇室の理解新たに

天皇、皇后両陛下の長女、敬(としの)宮(みや)愛子さまは20歳となられた。5日には皇居・宮殿などで成年行事に臨まれる。

幼いころから愛子さまを知る国民にとって感慨深く、心からお慶(よろこ)びを申し上げたい。

愛子さまは今月1日の誕生日に際し、成年に当たっての感想を文書で公表し、「一つ一つのお務めに真(しん)摯(し)に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたい」とつづられた。両陛下をはじめ支えてくれた人々への感謝にあふれ、成年皇族としての姿勢を示された。

20年を振り返り、「多くの学びに恵まれた色濃い歳月であったことを実感いたします」と記された。コロナ禍で多くの方が亡くなったことに胸を痛め、人々が厳しい生活を送っていることを案じられた。平穏な暮らしが戻り「また以前のように皆様とお会いし、お話しできるようになる日を楽しみにしております」と願われた。

愛子さまは平成13年のお生まれだ。両陛下は、孟子の言葉を参考に、ご称号とお名前に「人を敬い、人を愛してほしい」と願いを込められたという。その願い通り、聡(そう)明(めい)ですてきな女性となられたことを、うれしく、誇らしく思う国民は多いだろう。

愛子さまは、現在、学習院大学文学部日本語日本文学科の2年生で、今後は学業を優先しながら、本格的な公務に臨まれる。

5日の日曜に行われる成年行事は、午前に宮中三殿をご参拝、天皇陛下から勲章が親授される。

午後には格式の高いドレス「ローブ・デコルテ」、ティアラ(宝冠)と勲章を身に着けた正装姿で、両陛下にあいさつされ、皇族方や三権の長らから祝賀をお受けになる。

ティアラは、愛子さまの叔母にあたる黒田清子さんのものを借りて着用されるという。コロナ禍で多くの国民が苦しむ状況に配慮された。こうしたお気持ちを含め、節目の行事を通し、皇室への国民の理解と敬愛が育まれることを期待したい。

今後、愛子さまお一人での公務の機会も増えるだろう。宮内庁は情報発信を含め、腰を引かず、ご活動を支えてもらいたい。

一方、安定的皇位継承策について政府有識者会議では、年内答申に向け議論が大詰めだ。男系継承の皇統の歴史を踏まえ、皇室を守る方策を考えてもらいたい。