ソウルからヨボセヨ

タッカルビにご用心

ソウルから鉄道で1時間ほどの江原道・春川市は韓国ドラマ『冬のソナタ』の舞台となって日本でも知られている。市内を流れる昭陽江で外来魚のマス「ブラウントラウト」が釣れるとの情報で出かけたが、友人が1匹釣っただけで釣果はイマイチだった。

昼飯に名物の「タッカルビ」を食べようとタクシーの案内で川沿いの〝タッカルビ通り〟の有名店に入った。タッカルビはぶつ切りの鶏(タッ)肉にキャベツやネギなど野菜を加え鉄板で赤辛く炒めたもので、韓国食ファンにはおなじみだ。ところが出てきたのは鶏肉の網焼きで、それをハサミで切って生野菜にくるんで食べるのだった。いわば鶏肉の焼き肉風だったので帰りにタクシー運転手に文句をいうと「いや、あれが本物なんだ」という。あたりの店の看板もみんな「炭火焼きタッカルビ」とある。

しかし後で資料を調べると、本当は野菜入りの赤辛い方がルーツで、近年、高級化で炭火の網焼きがはやっているとのことだった。

それにしても、週末のせいもあるが、一帯の炭火焼きタッカルビ店はみんな満席のにぎわいだった。韓国はコロナ感染者急増にもかかわらず〝ウィズコロナ策〟で規制が緩和され、人流も〝3密〟も復活してしまった感がある。忘年会シーズンを迎え気になるところだ。(黒田勝弘)

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