中国配車最大手のディディが米上場廃止へ 当局要請受け、香港市場に転換

米ニューヨーク証券取引所のモニターに映し出された滴滴出行のロゴ=6月(ロイター)
米ニューヨーク証券取引所のモニターに映し出された滴滴出行のロゴ=6月(ロイター)

中国配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)は3日、米株式市場の上場を廃止する手続きを始めると発表した。同時に、香港市場への上場に向けた作業を始める。中国当局は、同社が持つデータが米側に流出することを警戒しており、当局側の要請を受けた判断とみられる。

同社は、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」で、「真剣な検討」を経た決定だと強調した。滴滴は、6月に米ニューヨーク証券取引所に上場したばかりで、上場廃止により資金調達の計画にも影響を与えるとみられる。

米ブルームバーグ通信は11月下旬、中国の国家インターネット情報弁公室が滴滴に対し、米株式市場での上場を廃止するよう求めたと報じていた。中国当局は、米国へ重要データが流出することを懸念しているという。

中国の習近平政権は、IT大手への統制を強めており、中国企業の海外市場での上場に関する規制強化も表明した。滴滴をめぐっては、中国当局が7月に「国家安全」を理由に滴滴に対する審査に着手したと発表。その後、同社に対する締め付けを増している。(北京 三塚聖平)