10月にポーランドで行われたショパン国際ピアノ・コンクールで2位に入賞した反田恭平さん(27)と4位の小林愛実さん(26)の2人による公演が3日、長野県の軽井沢大賀ホールで開かれた。コンクール後、2人が共演するのは初めて。
演目はモーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」やシューマンの連弾曲など。2人は向かい合わせた2台のピアノで演奏したり、1台のピアノを一緒に弾いたりして、生き生きとした表情豊かな音色を響かせ、約820人が聞き入った。
反田さんと小林さんは小学生からの幼なじみ。開演前に取材に応じた2人は、同時入賞後の共演に感慨深げで、反田さんは「(入賞で)世界から演奏会のオファーをいただいた。キャリアをゆっくり築いていきたい」と笑顔。小林さんは「コンクールは通過点。自分と真摯に向き合いながら頑張りたい」と語った。