米欧などベラルーシに追加制裁「移民危機作り出した」

ポーランドとの国境に集まった移民=11月、ベラルーシ(AP)
ポーランドとの国境に集まった移民=11月、ベラルーシ(AP)

米国と欧州連合(EU)、英国、カナダは2日、EU入域を図る中東の移民・難民がベラルーシ西部のポーランド国境に殺到しているのは、ベラルーシのルカシェンコ政権がEUの混乱を狙って意図的に送り込もうとしているからだなどとして、同政権への追加制裁を一斉に発表した。ブリンケン米国務長官は声明で、ルカシェンコ政権による自国民への人権抑圧を非難したほか、「国際的な規範を無視して移民危機を作り出している」と指摘した。

発表によると米政府は、ルカシェンコ大統領の息子を含む20個人と12団体を資産凍結などの制裁対象に追加。航空機3機を差し押さえたほか、ベラルーシ政府が発行する債券の取引を制限した。米国による対ベラルーシ制裁は、大統領選をめぐる不正疑惑が大規模な反政府デモにつながった昨年8月以降で5回目。

このほかにEUは、市民社会や報道の自由への抑圧に関与しているなどとして、ルカシェンコ政権の高官や航空会社、最高裁関係者ら17個人と11団体を制裁対象に追加。英国は、ベラルーシの基幹産業である肥料関連の有力企業の資産を凍結した。カナダは、米国が今回制裁対象とした32個人・団体に制裁を科すとした。(ワシントン 大内清)

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