主張

オミクロン株上陸 検査と隔離の徹底を急げ

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が、日本入国時の水際の検査で相次いで見つかった。

1例目は、成田空港から入国したアフリカ南部のナミビアの男性外交官だ。政府は同じ航空機の乗客70人全員を濃厚接触者とし、検査を行うとともに、宿泊施設や自宅で待機させる対応を行った。今も健康確認を続けている。

松野博一官房長官は会見で「水際措置が有効に機能していた」と語った。確かに岸田文雄政権の入国規制の実施は早かった。濃厚接触者の範囲を広げたことも評価できる。1日には、日本に到着する国際線の予約を当面停止するよう航空各社にも要請した。

それでもなお、対策には不十分な点があった。当初、濃厚接触者とされた同乗者の一部に自宅待機を認めたことである。これではオミクロン株という未知の脅威への備えが万全だとはいえまい。

オミクロン株は強い感染力が懸念される。1人の陽性者から、これまでより多くの感染者が出る恐れがある。東京都や千葉県などが帰宅した同乗者に、宿泊施設への入所を要請したのは当然だ。

政府は1日になって、同乗者全員が宿泊施設を利用するよう通知を出したが、最初からそうすべきだった。