第6波到来で「1日当たり2338人」 埼玉県が試算

さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)
さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)

埼玉県の大野元裕知事は2日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大の「第6波」が到来した場合、県内での1日当たりの新規感染判明者数が最も多い日で2338人になるとする試算を明らかにした。これまでの最多の2169人(今年8月19日)よりも169人多い。大野知事は、感染者が急増した場合に保健所へ看護師らを派遣する計画などを明らかにし、対応を急ぐ姿勢を示した。

試算は、第5波と同程度の感染拡大に見舞われたケースを想定して行い、10万人当たりの感染者数が埼玉県より多い傾向がある神奈川、千葉両県のデータを参考にして算出した。

看護師らの派遣は、県が契約した人材派遣会社から保健所へ人を回す形で実施する。感染状況が悪化した場合、保健所に看護師を最大129人、事務職員を最大120人派遣する計画だ。過去の感染拡大の際、保健所が全ての陽性者と連絡を取ることができないケースがあったことを踏まえ、再発防止を図る。

入院調整中に緊急的に酸素投与をする「酸素ステーション」についても、現状の2施設から4施設に増やす。

県は、必要となる病床について最大で2176床と予測しており、大野知事は会見ですでに確保を終えたと明らかにした。9月30日時点では1904床にとどまっていたが、医療機関に要請を重ねた結果、達成できたという。

ただ、県による第6波の試算は変異株「オミクロン株」の感染拡大を念頭に置いておらず、今後の広がり方によってはさらに深刻な状況になる可能性も否定できない。

大野知事は「適切な保健と医療の体制を構築していく」と重ねて強調した。(深津響)