WHO オミクロン株 日本の対応を「理解困難」と批判 感染力の情報は「数日以内」に

WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏=2020年7月、スイス・ジュネーブ(共同)
WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏=2020年7月、スイス・ジュネーブ(共同)

【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は1日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の出現を受けて、日本が導入した外国人の新規入国を原則停止する措置について「ウイルスは国籍や滞在許可証を見るわけではない」と述べ、「疫学的に理解困難だ」と批判した。

ライアン氏は、ウイルス検査や入国後の隔離で、旅行者によるウイルス拡散の可能性を下げられると強調。自国民か否かで判断するような対応は「矛盾しており、公衆衛生上の観点からも論理的とはいえない」との見解を示した。

WHOは、渡航の一律禁止に関し「国際的な感染拡大を防げない上、人々の生活に多大な負担がかかる」と否定的な見解を示している。

一方、オミクロン株の感染力について、WHO技術担当責任者のバンケルコフ氏は1日、「数日以内に、より多くの情報を得られると予想する」と指摘した。情報の詳細は明らかにされなかったが、デルタ株との比較などが考えられる。

WHOによると、1日時点でオミクロン株の感染は少なくとも23カ国で報告されている。