中国、女子テニス協会に反発 「スポーツの政治化に反対」

中国外務省の汪文斌報道官=北京(共同)
中国外務省の汪文斌報道官=北京(共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は2日の記者会見で、女子テニス協会(WTA)幹部が香港を含む中国での大会をすべて中止すると発表したことに対し、「中国は、スポーツを政治問題化する行為に一貫して断固反対する」と反発した。

中国は、有名女子テニス選手、彭帥(ほう・すい)さんが張高麗元副首相に性的関係を迫られたと告白後、動静が不明となった問題の幕引きを早期に図りたい考え。しかし、WTAは中国側の対応に懸念を表明し続けており、根本的な問題解決のめどはたっていない。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報の胡錫進(こ・しゃくしん)編集長は2日、ツイッターに「WTAは彭氏の自由な表現を奪っている。彼女の現在の状況に関する説明が、WTAの期待に沿うものであることを求めている」と投稿した。

中国では、この問題の報道は規制を受けている。胡氏は、中国国内では自由に閲覧できないツイッターを使い、彭氏の近況について発信を度々行っている。外務省の報道官も同問題については多くを語っておらず、ホームページに掲載している会見録には彭さんの問題に関する質問と回答は載せていない。共産党最高指導部メンバーだった張氏が関わる問題であるため、神経をとがらせているとみられる。