伊方原発3号機2年ぶり運転再開 全国5原発8基に

四国電力伊方原発3号機=愛媛県伊方町
四国電力伊方原発3号機=愛媛県伊方町

四国電力は2日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を再開した。令和元年12月に定期検査で停止した後、広島高裁が2年1月に運転を差し止める仮処分を決定。制御棒を誤って引き抜くトラブルなども起きて長期停止となった。再開は約2年ぶり。運転中の原発は伊方3号機を含め、全国で5原発8基となった。

四国電はこの日、3号機の原子炉から制御棒を引き抜いて起動。1日ほどで核分裂反応が安定的に続く「臨界」状態になる。6日に送電を開始し、調整運転を約1カ月続けた後、来年1月4日に営業運転を始める予定。

伊方3号機は、核燃料取り出し作業に当たり、制御棒も誤って一緒に引き抜くなどのトラブルや、2年1月の広島高裁による運転差し止め仮処分決定により停止期間が続いていた。

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