北朝鮮の朝鮮労働党は1日、平壌で党政治局会議を開き、党中央委員会総会を今月下旬に招集することを決めた。朝鮮中央通信が2日に報じた。総会では、今年の党や国家の政策執行状況を総括し、来年の事業計画を討議、決定する。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記は1日の会議で「国家経済が安定的に管理され、経済や国防など国家事業全般で肯定的な変化が起きた」と述べ、「総体的に今年は勝利の年だ」と評価した。「来年は今年に劣らず、重要な年になる」とも強調した。
北朝鮮は、新型コロナウイルス対応による国境封鎖や国際社会による制裁で経済難にあるものの、総会は、金氏の最高指導者就任から間もなく10年を迎えるのに合わせ、10年間の成果を誇示する場ともなりそうだ。対米関係など外交や核・ミサイル開発で新たな方針を示すかどうかも注目される。(ソウル 桜井紀雄)